神奈川県立保健福祉大学 学生に講義

◇2011年5月10日(火)午後2~4時
◇共用品推進機構 展示室・会議室
◇参加者:神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学科4年生4名
       同大学教授 河幹夫先生
◇担当:星川安之

【プログラム】
1.より多くの人が暮らしやすい社会について
2.より多くの人が使いやすい製品・サービスについて
3.共用品・共用サービスを創るとは?
 気づく・動く・形にする・共有する・続ける
4.展示会見学

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学生のみなさんと担当教官の河幹夫教授
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講義の前に、あらかじめいくつかの質問をし、回答をもらっていました。
「あなたが70歳になったとき、どんな共用品があったらいいですか?」
という質問に
「目の不自由な人が使える自動販売機(以下、自販機という。)」
と、答えた人がいました。

確かに道路を歩いているとよく見かける自販機は、
すべての人たちに使えるような設計ではありません。
しかし、2010年3月に制定された
JIS S 0041 高齢者・障害者配慮設計指針-自動販売機の操作性」は、
操作部が中央にある自販機について、硬貨・紙幣投入口、押しボタン、
商品取出口などの各操作部の床面からの高さを規定しています。
今後、自販機メーカーが独自の新たな技術を採用すれば、
もっと利便性が向上していくと思われます。

もしかしたら50年後には、「平成資料館」なるものに自販機が展示され、
「へ~、大きな機械だね。
毎回お金を払って飲み物を買ってたんだ~。
っていうことは、現金をいつも持ち歩いてたってこと?」と、
人々の関心を集めているかもしれません。
50年後の未来の日本がどうなっているのか、
ちょっと資料館をのぞいてみたくなります。

「JIS S 0041 高齢者・障害者配慮設計指針-自動販売機の操作性」は、
以下のURLで検索すれば、閲覧のみ可能です。
JISC(日本工業標準調査会)
http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html
どうぞご覧ください。
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