いっしょに探してみよう 身近な工夫 共用品(アクセシブルデザイン) 共用品は、みなさんの身近なところにたくさんあります。 自分が見つけた工夫をまとめたり、発表したりしましょう。 また、自分や友達が見つけた共用品について、友達や先生の考えを聞いて新しい発見をしましょう。 のり子先生といっしょに、としこさん、まゆみさん、まさひでさんが見つけた 共用品の工夫を見てみましょう! のりこ先生 まゆみさんが見つけた「共用品」を紹介してもらいましょう。 まゆみさん はい、わたしが見つけた共用品を紹介します。 一つ目は、「ボンドの容器についている点字表示」 です。 まゆみさん 他ののり類と間違えないで使用できるのが安心です。小学校の授業に行った際に、「みなさんのお家にもきっと点字の付いた商品があります。思いつきますか?」とたずねた時に知っているお友達がいましたよ。 のりこ先生 普段使う機会が多くて、身近にあるものなので見つけやすいですね。 二つ目は、「しゃべって温度と湿度を教えてくれる温度湿度計」です。 まゆみさん 温度と湿度を音声でお知らせしてくれるほかに、1時間に1回のペースで温度や湿度に関するおしゃべりしてくれるので、熱中症や寒さ対策や健康管理の手助けになります。周りが暗くなると1時間に1回のおしゃべりをしなくなるので、電気をつけるタイミングに気づかせてもらえます。 のりこ先生 健康管理、安全確認の面でみんなのために役立つものですね。 三つめは、「ソースやドレッシングなど調味料の点字表示」です。 まゆみさん 開封しなくても中身がわかります。すべてのメーカーに点字表示があるわけではないので、他のメーカーのものとの識別にもなります。 のりこ先生 毎日の食事は誰にとっても大切なもの、楽しみなものです。それはどんな立場にいる人も皆同じということがわかりますね。 四つ目は、「出る量を調整してくれる液体調味料入れ」です。 まゆみさん 傾けて上部を押すことで、一定量が出ます。適量を出したり、出しすぎ防止、定量にも便利です。ファミリーレストランや100円ショップでも見かけるようになりました。 のりこ先生 誰にとっても使いやすい機能です。不自由不便を解決することに関心をもち、改善を図るために考えている人がいることが分かると思います。 のりこ先生 まさひでさんが見つけた「共用品」を紹介してもらいましょう。 まさひでさん はい、わたしが見つけた共用品を紹介します。 一つ目は、「シャフト(中棒)が光る傘」です。 まさひでさん 雨の降る夜に歩道のない通りを歩いていると、バイクや自転車の接近に気付くのが遅れる場合があります。そのような悪天候でも、シャフト部分の光る傘を差して歩くことで、背後から近づくバイクや自転車に対して歩行者(自分自身)の存在を遠くから知らせることで、事故を防ぐ事が出来ます。 のりこ先生 誰にとっても簡単に使うことができ、交通事故防止になりますね。 二つ目は「バイブレーションタイマー」です。 まさひでさん 「ピピピ……」という電子音が聞こえないので、振動式のタイマーを利用しています。マッチ箱より小さいサイズでありながら、しっかりとした振動を伝えてくれるのでポケットの中にいれてもテーブルに置いても確実に気付くことが出来ます。最大24時間まで設定可能なので目覚ましにも使えます。 のりこ先生 誰にとっても助かる機能ですが、聞こえにくい立場の方にとっては、さらに必需品であることが分かるかと思います。  二つ目は「バイブレーションタイマー」です。 まさひでさん 「ピピピ……」という電子音が聞こえないので、振動式のタイマーを利用しています。マッチ箱より小さいサイズでありながら、しっかりとした振動を伝えてくれるのでポケットの中にいれてもテーブルに置いても確実に気付くことが出来ます。最大24時間まで設定可能なので目覚ましにも使えます。 のりこ先生 誰にとっても助かる機能ですが、聞こえにくい立場の方にとっては、さらに必需品であることが分かるかと思います。  四つ目は、「テレビのL字型画面(L字放送)」です。 まさひでさん 災害発生時に何が起きているのか、画面のL字部分に表示されるようになったことで正確な情報が把握できるようになり、またアナウンサーの報道が上手く聞き取れなかった場合でも、常時視認できることから、多少は聞き逃しても大丈夫、という心のゆとりを持てるようになりました。 のりこ先生 災害発生時の情報、誰もが正しく把握すことが大切。耳からの情報に加え常時自分の目で確認できるのはありがたいことなので、みなさんにも知ってほしいですね。 のりこ先生 としこさんが見つけた「共用品」を紹介してもらいましょう。 としこさん はい、わたしが見つけた共用品を紹介します。 一つ目は、「らくらくハンド」です。 としこさん 床に落ちたものや手の届かない高さにあるものを掴むのに便利です。右手、左手どちらでも握りやすい形になっていて、握力が弱くても簡単に握ることができます。薄い紙、ネジのような小さなものも掴むことができます。持ち手や棒の部分はプラスチック製で軽く、車椅子を操作しながらでも片手で持てます。 のりこ先生 高齢の方にも助かるものですね。薄い紙や小さいものまでつかめるということから、より品質を向上させようとする気持ちが伝わってきますね。 二つ目は、「レインポンチョ」です。 としこさん 頭から被るだけで簡単に着用できるレインウェアです。丈が長めで立っていても座っていても足元まで隠すことができます。傘をさして移動することが困難な車椅子ユーザーにとって、両手を自由に使えて手動車椅子も漕ぐことができて便利です。また、ユニセックスで体型に関係なく着用できます。小さく畳んでバッグに入れて持ち運びにも便利です。 のりこ先生 誰にでも使えるものですね。自分の力で簡単に着たり脱いだりできることが活動の範囲を広げることにつながりますね。 三つ目は、「反射ワンタッチバンド」です。 としこさん 暗い夜道でも光を反射して存在を知らせ、移動時の安全性を高めることができます。ワンタッチでくるくると巻き付くタイプなので車椅子のフレームにも簡単に取り付け・取り外しができます。電気を使わずに半永久的に使えるので便利です。 のりこ先生 自転車や持ち物にも簡単に付けることができます。誰もが安全性を高めるために役立てることができますね。 四つ目は、「マジックテープ式の靴、スニーカー」です。 としこさん 足の感覚がない人や筋力が弱い人、細かい作業が難しい人にとって、スリッポンタイプや紐シューズを履くのは大変ですが、マジックテープ(ベロクロ)タイプで口が大きく開くタイプの靴なら簡単に着脱できます。また、マジックテープをしっかりと留めれば移動中に脱げてしまう心配もほとんどなく安心して過ごせます。性別、年齢、障害の有無を問わずどんな人にも合わせやすいと思います。 のりこ先生 子ども、高齢者、介護の仕事に携わる方たちにとっても、簡単に着脱できることは大きなメリットですね。