自分にも周りの人にも“ぶつかっても痛くない”白杖

田中 絢士(たなか けんと)さん
(兵庫県立視覚特別支援学校 中学1年生)

 通学時、利用者の多い駅を利用しているため、急いでいる人、余裕のない人にぶつかられることが多いです。ふつうの白杖は重複障がいの人には扱い辛く道をよけてくれない人はいても、白杖がぶつかると文句を言われることはある…。でもなんとか視覚障害者がある事に気づき、理解してもらいたいという願いから、ぶつかっても痛くない白杖があればと思い、作成しました。
 ベースは小さい子が机の角などにぶつかっても痛くないように貼る保護剤にテーピングを巻いています。持ち手は白杖っぽくなるように黒い持ち手を付けています。
 周りの人にはもちろんですが、もっている本人の足にあたっても痛くありません。
 この杖で打撃を与えようとすると相当な力が必要です。(笑)またこの杖を持っている事で、視覚障がいがある事だけでなく、「なぜ、持っているのか」と知らない方に声をかけられる事もあり、新しい理解に繋がると考えられます。

自分にも周りの人にも“ぶつかっても痛くない”白杖