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拝啓、時下益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
1991年(平成3年)から1999年(平成11年)まで活動した「E&Cプロジェクト」の活動にご支援・ご協力をいただき、まことにありがとうございます。
E&Cプロジェクトは任意団体として1991年(平成3年)3月に発足して以来、「障害者や高齢者をはじめ、生活に不便さがある人にも利用しやすいように配慮された共用品・共用サービスの開発と普及によるバリアフリー社会の実現」を活動目的として、メンバーの自主的な参加によって活動を継続してまいりました。障害者や高齢者の不便さ調査を行い、これをもととした配慮方法の検討、普及・啓発のための共用品展示会や書籍出版等、業界横断的な活動を行ってまいりました。
こうした活動により、プリペイドカードのJIS規格が制定されるとともに、1998年(平成10年)にはISO(国際標準化機構)の消費者政策委員会においても共用品の標準化に取り組むことが決定されました。 これに伴い、社会や国民の共用品・共用サービスに対するニーズが高まり、各種の調査、開発研究、国内外関係機関等との交流および協力、情報収集や提供を継続的に着実に行うことが一層強く求められるようになってきました。
しかしながら、現在のような任意団体の体制では十分にその役割を果たしきれないため、任意団体であるE&Cプロジェクトを発展的に解散し、「財団法人 共用品推進機構」を設立することとし、1999年(平成11年)3月15日、通商産業省に、設立許可の申請をいたしました。
新法人ではE&Cプロジェクトの活動を引継ぎ、共用品・共用サービスの開発を推進し、その成果の普及・啓発を図ることにより、あらゆる人に対する製品やサービスの利便性を向上させ、国民生活、国民経済の健全な発展に寄与することを目的として活動いたします。また、E&Cプロジェクトの特徴である個人会員による自主的な活動をそのまま残し、ユニークな公益法人としてスタートを切りました。
そしてさらに2012年(平成24年)4月1日に、内閣府の移行認定を受け、公益財団法人化致しました。今後も共用品・共用サービスの開発と普及のために多角的な活動を行い、活動成果は企業、消費者、行政・自治体をはじめ広く社会全体に提供するとともに、 全世界に向けて情報発信しています。
従来以上に、確実に社会に役立つ活動へ飛躍していきたく存じますので、「公益財団法人 共用品推進機構」の活動にも倍旧のご支援を賜りたくお願い申し上げます。
敬具