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ISOの福祉用具専門委員会(TC173)総会

AD分科委員会「SC7」公式デビュー

 2010年(平成22年)10月6日にベルギー・ブリュッセルで国際 標準化機構(ISO)のTC173(福祉用具の専門委員会)総会が開催された。アクセシブルデザイン(AD)のための分科委員会「SC7」の設立が今年3月にTMB(技術管理評議会) から正式に承認されてから初めて、公の舞台にSC7として参加した。
 総会にはスウェーデン、デンマーク、オランダ、英国、イタリア、韓国、日本の7カ国、15人が出席した。総会の主たる目的はTC173内のWG(ワーキンググループ)やSCの報告だったが、SC7については、議長である 山内繁(やまうち しげる)氏が設立の主旨とメンバー国などの概要説明を行った。松岡からはSC7へのメンバー国としての参加の依頼と11月末に開くSC7会議への出席を呼びかけた。
 他の議題としては、TC173のビジネスプランの変更が提案された。これは現在のビジネスプランは2005年(平成17年)に作成されたもので古くなっていること、「福祉用具」の意味合いも情報技術の変化により変わってきていること、ADや認知障害も取り入れたいとする議長の意見に基づくもので、変更していくことが承認された。

次回総会は日本での開催が濃厚

 また議長より、今までISOの会議と欧州標 準化委員会(CEN)の会議を連携して行ってきたが、今後の総会は2回ヨーロッパ、1回アジアというサイクルにして、次回はアジアで行いたい旨を表明し、了承された。日本が会議開催を引き受けることを表明したので、次回総会は来年春頃に日本で開催される可能性が高くなった。
 帰国後に、オランダからSC7のO-メンバー(オブザーバーとして参加するメンバー)国になるという連絡があり、SC7はP-メンバー(パーティシペイティングメンバー:積極的に参加するメンバー)が10カ国、O-メンバーが4カ国の構成となることとなった。

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