3月21日、アクセシブルサービス関連の3件のJIS発行!

 アクセシブルサービスJIS原案作成委員会(事務局:共用品推進機構)で審議した国内規格(JIS規格)アクセシブルサービス3部作が、3月21日に発行されました。「アクセシブルサービス」は、障害のある人々・高齢者などのサービス利用者とサービス提供者が、共に考え、協力して作る利用しやすいサービスのことです。3年の歳月をかけてサービス提供者とサービス利用者が、「利用して嬉しいサービス」「あって良かったサービス」「実現可能なサービス」を主軸として議論を重ね、作成しました。

 これらの規格は、今後、様々な場面で使用されることによって、それぞれの環境に適した使いやすいものに変えていくことが可能です。
 今後は関係者の皆さんと共に、普及に尽力いたします。      
                 
                 アクセシブルサービスJIS原案作成委員会  担当:森川美和

● JIS Y 0201-1:2024アクセシブルサービスー第1部:サービス提供者の基本的配慮事項
Accessible service — Part 1: General rules

● JIS Y 0201-2:2024アクセシブルサービスー第2部:コミュニケーションに関するサービス提供者の基本的配慮事項
Accessible service — Part 2: General rules for communication

● JIS Y 0201-3:2024アクセシブルサービスー第3部:誘導に関するサービス提供者の基本的配慮事項
Accessible service — Part 3: General rules for guidance

参考URL
https://www.kyoyohin.org/ja/research/japan/jis_Y0201.php

国際規格「ISO 6273」 3月11日に発行!

共用品推進機構が事務局を務めるISO/TC173/SC 7で審議していた国際規格「ISO 6273  福祉用具-福祉機器及びサービスに対する感覚障害者のニーズを調査するためのアクセシビリティ・ガイドラインと要求事項」が3月11日に発行となりました。

この規格は、メーカーが障害のある人を対象に福祉機器のユーザーニーズを調査するときのガイドラインです。規格作成に要した時間は3年。構想の段階から障害のある人にアンケートを行う際の要望等を調査し、この規格の原案作成し、審議をはじめました。 また、全盲の専門家も参加しており、当事者の考えも取り入れられました。

この規格は、福祉機器だけでなく、一般製品の開発にも活用できるため、より多くの企業も製品開発に役立つものと考えています。
ISO/TC 173/SC 7 委員会マネージャー 金丸淳子

台湾の学生に講座


2024年3月15日(土)10時~12時30分
場所:共用品推進機構
担当:星川安之、田窪友和
台湾の台中市にある「朝陽科技大学」の銀髪産業管理系の張君如助理教授と同学科の修士の学生さん9名に、共用品に関する講座を行いました。

銀髪産業管理系の学科は、高齢者に関するハード・ソフト両面のケアを研究する学科です。学生のみなさんは、共用品の歴史、普及への道筋を質問し、熱心に聞いていました。
今回の訪問を機に、 連携していきたいとの要望もいただきました。